学会について

  1.  会長あいさつ

学会について



 このたび2025年4月から、栃木県透析医学会の会長を拝命いたしました獨協医科大学 腎臓・高血圧内科の賴 建光(らい たてみつ)です。まず、これまで学会の発展にご尽力された、前会長の長田太助先生(自治医科大学)に心より感謝申し上げます。先生の築いてこられた成果を大切に受け継ぎ、これからも学会をさらに良くしていけるよう、全力を尽くす所存です。

 栃木県透析医学会は、1981年に「栃木県腎・透析研究会」としてスタートしました。第1回においては獨協医科大学 阿部實先生と自治医科大学 浅野泰先生の講演が行われ、当初は年に2回の開催でした。その後、回数は年1回になりましたが、発表の数も増え、学会の規模も大きくなってきました。2001年からは日本透析医学会の地方会として現在の「栃木県透析医学会」という名称となり、毎年500名もの透析医療の専門職が集う学会へと成長しました。2020年から数年間は、新型コロナウイルス感染症の影響で、やむを得ずオンライン開催となりましたが、2023年からは再び会場に集まって開催できるようになっています。

 透析医療は、わが国の医療制度の中でも成熟した分野の一つですが、超高齢社会の進行、新たな治療技術の導入、医療資源と診療報酬の変化、感染症の対応など、新しい課題も次々に出てきています。そんな中で、地域の透析に関わる医療者同士が顔を合わせて学び合い、連携を深めることがますます大切になっています。

 この学会は、医師、看護師、臨床工学技士、薬剤師、栄養士、ソーシャルワーカーなど、透析医療に関わる多職種の皆様が学び合い、情報を共有する貴重なプラットフォームです。私は、これまでの伝統を大切にしながら、若い世代の育成や新しい知識の発信に力を入れていきたいと考えています。さらに、地域の人たちへの腎臓病の啓発活動や、職種を越えた連携の強化、ICTやデジタル技術を活かした教育・研究活動などにも積極的に取り組んでいきたいと思っています。

 最後になりますが、会員の皆さまのお力添えをいただきながら、栃木県透析医学会のさらなる発展に尽力してまいりたいと考えております。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 栃木県透析医学会 会長

 獨協医科大学 腎臓・高血圧内科

 賴 建光